ガス溶接は、いろんな種類のガスを使って金属同士を加工したり接着する仕事のことをいいます。

このガス溶接をするためには資格が必要となり、ガス溶接の資格は自治体の労働基準協会や安全衛生試験協会などさまざまな認定機関があるようです。

国家資格は、ガス溶接技能講習を修了したもので、この講習を終えた後にガス溶接の業務に３年以上従事したという経験が必要となります。

受験資格の制限は、１８歳以上の高等職業訓練校や自動車設備専門学校、大学、短大などを卒業すると、ガス溶接の試験を無条件で受けることができる場合もあります。

ガス溶接作業者は、酸素を使用したガスや可燃ガスを利用した溶接、切断などの作業を行ううえでとても重要な資格となります。可燃ガスと酸素を使用した金属の加熱や溶接、溶断などの作業ができます。

このガス溶接の技能講習は２日間にわたり実技と学科講習が行われます。技能講習の場合、修了試験も実技と学科が行われることが多いのですが、ガス溶接講習は試験に学科のみになります。

講習科目でもある学科では、関係法令やガス溶接設備の取り扱いに関する知識やガス溶接などの業務をするために使用する設備の構造、あるいはガス溶接などの業務を行うために利用する可燃性ガスや、酸素に関する知識を学びます。

ガス溶接の実技講習では、ガス溶接などの業務を行うために使用する設備の取り扱いを学びます。

ガス溶接作業主任者は、ガス溶接技能講習を修了したものでその後ガス溶接などの仕事に３年以上従事した経験を持つ人、養成訓練を修了した人、大学や高専で溶接に関する学科を専攻してきた人、鉄工や建築板金、工場板金または配管の１級か２級の技能検定に合格した人で１年以上ガス溶接などの仕事に従事した経験を持つ人などが受験資格を得ることができます。

ガス溶接作業主任者は、労働安全衛生法で定めるガスなどを使用する金属溶接や切断などの作業の直接管理者としての資格を持つ人の中からガス溶接作業主任者を選任することになっています。

ガス溶接作業主任者の試験は、アセチレンやその他の可燃性ガスなどに関する知識、関係法令やガス溶接などの業務に関する知識などが試験科目となります。

車の部品などにはチタンやステンレスなどが多く採用されているのですが、これらの金属を加工するために溶接をしなければなりません。そのため、自動車設備業などのお仕事ではこのガス溶接がとても重要な役割を持っているのです。